ヌキガキ

むかし、むかし、あるところに・・・

以前どこかでそんなことを読んだことがあったな、と思いながらどこで読んだのかすっかり忘れていたことを、 家の書棚から抜いてパラパラとめくっていたら見つけたので抜書き。 「ねぇ、昔話って、話してるうちに、なんとなく悲しくなってくることない?」 グ…

すごい回文

これはすごすぎる・・・。 via memorandum@tumblr.

日本的なしなやかさ

中村勝己『世界経済史』を読んでいて、まだごくはじめの部分なんですが、 古代東洋世界に関する章の日本に関する記述を読みながら少し考えてしまいました。 律令制の実現には種々の困難な課題があった。それは、大化改新が旧来の族長権力を破壊しきれなかっ…

テクストの恣意性

この週末、最近は読むことが少なくなっていた日本史に関する書籍を読んでいました。 駒場で日本の古代文学を研究する神野志隆光先生の『複数の「古代」』は、 『古事記』と『日本書紀』との記述の相違からテクストの成立の裏を読み取ります。 過去の現実がど…

自己肯定感の人間関係と、それを脅かすものの圏外化

若い人たちの人間関係は、自己肯定感を維持するための基盤ですから、たとえ差し迫った切実な話題がなくても、コミュニケーションの場はつねに確保されていなければなりません。しかし、具体的な他者の反応に根拠を置くわけですから、その肯定感は相手しだい…

「仕事の報酬は仕事」

最近超ご多忙のコダちゃんのブログから。 結果を出して、再び仕事をもらう。 それが最高の悦び。 仕事の報酬は仕事なのだ。「仕事の報酬は仕事」。御意。 via さあ、行こーか。

スケジュールを意のままにするということ

今日付の日経新聞の民主党代表選に関する特集記事より。 一連の動きで浮かび上がるのは、小沢を徹底して擁護した鳩山への禅譲を想定し、鳩山以外の候補者に準備時間を与えない戦術だ。政治日程を牛耳った自民党竹下派(経世会)出身の小沢は、民主党の後継争…

マドンナの収益モデル転換

内田和成さんのブログからおもしろいと思った記事。 3月11日の日経新聞のコラム「地球回覧」について触れています。 一言で言えば、ネット配信が増えて儲からなくなったCD販売に見切りを付けて、コンサートツアーで稼ぐビジネスモデルに転換したという話だ。…

加藤久仁生さん

『つみきのいえ』で短編アニメーション部門でオスカーを獲った加藤さんの言葉。 (制作に使った)鉛筆や紙にも感謝したいとても素敵な言葉。 つみきのいえ作者: 平田研也,加藤久仁生出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2008/10/01メディア: ハードカバー購入: 6…

NHK「きょうの料理」が2人分ベースに。

先日、日経新聞の朝刊コラム「春秋」で見かけたのを忘れないようにヌキガキ。 NHKの長寿番組「きょうの料理」で使う食材の目安が4人分から2人分に変わるという。かの無頼の包丁人(引用者註:壇一雄)が聞けば仰天しそうだが、最近の国勢調査では一世帯の人…

土俵づくりと、共感のコミュニケーション

先日買った『オバマ現象のカラクリ』は2時間もあれば読めるものでしたが、 論旨が簡潔なのと、「オバマ現象」を例にしたことで非常にわかりやすかったです。 まとめてしまうと 「意識の多様化」は、二元論を前提とした旧来の「説得型コミュニケーション」を…

「空気の『濃い』時代から『薄い』時代に」

ひさびさに目にした朝日新聞。 文字の級数が大きくなったことで読みごたえが減りましたが、 3面に掲載されていた見田宗介のインタビュー記事はよいと思いました。 内容は6月の秋葉原無差別殺傷事件についての所感。 68年の永山則夫(当時19歳、以下N)による…

2009年の「デジタル・マーケティング予測」(宣伝会議)

『宣伝会議』(09/01/01号)に、 Webマーケティング領域における来年の予測が掲載されていましたのでヌキガキ。 企業サイトのメディア化:自社メディア化、CRMによる顧客の囲い込み Ex.1 ユニクロ「ユニクロック」 Ex.2 大塚製薬 ポカリスエット「ブカツの天…

近場消費。

家で古い新聞を整理していたら目にした記事。 カラオケ各社が都市部への出店に力を入れる。繁華街立地が強みの企業だけでなく、シダックス・コミュニティー(東京・渋谷)、ヴァリック(横浜市)のように郊外で成長した大手も軸足を移す。景気減速で好立地の…

「見える化」

「見える化」という言葉はわかっていながら、これに関する本を読んでいなかったので、 ずっと「可視化」と同じ意味合いだと思っていたのですが、誤解だったようです。 可視化は見えないものを見えるようにすることだ。見える化は可視化からさらに進み、見え…

不景気時代のメディア受容のトレンド、二様。

10月から部署に異動になってきた女の子が「ゴシップ誌が好き」と言ってたところ、 日経産業新聞で『ゴシップス・プレス』編集長が取り上げられていました。 「セレブリティ(セレブ)」と呼ばれる海外の有名人人気が、欧米に続き日本でも高まりを見せている…

ビックカメラの新サービス

今日の日経新聞(消費面)の記事で取り上げられていた ビックカメラの新サービスについて、すごく腹に落ちました。 家電配送に女性スタッフ――ビックカメラ 女性客向け ビックカメラは今月から、テレビや冷蔵庫など大型家電製品を買った女性向けに、運送会社…

エリアターゲティング

ケータイにおける位置連動型広告は、パソコンのエリアターゲティング広告と比べて進化する余地は大きい。例えば、mediba(東京都港区)が提供している「ナビゲーションアド」のように、「告げる」だけでなく広告主店舗までGPSでユーザーを誘導する広告はパソ…

「オタク的感性の特徴」

オタク的感性の特徴は、特定のキャラクター(登場人物)に対して、一方でそれが絵としてどのように描かれたのか、作画スタッフの癖から技法的細部にいたるまで執拗に詮索しつつ、他方でそのキャラクターがあたかも絵でないかのように(実在の人物であるかの…

9/18付 日経朝刊の気になった記事

新製品バトル:カレー鍋つゆ(新製品面) 新しい鍋料理のカレー鍋が人気だ。販売額ではちゃんこ鍋に迫る勢い。カレー最大手で八月に新規参入したハウス食品の「カレー鍋つゆ」が香りにこだわるのに対し、現在、カレー鍋つゆ市場の過半を占める永谷園の「カレ…

円グラフ2題

3D円グラフは錯覚・誤解をもたらす 超納得。 都立高校教科書採択結果のPDFの図がすべて3D円グラフになっており、目の錯覚で誤解が生じやすい。例えば右図で日文は啓林の2倍あるのに中心角は啓林のほうが大きく、面積比でもほぼ互角に見える。情報リテラシー…

唐十郎

劇作家・唐十郎の言葉。 昨日の日経夕刊の文化面に掲載されたインタビュー記事「高層ビル、人の意識に影響」より。 垂直方向の移動を続けていると人間は自問自答する時間が長くなり、ダイアローグ(会話)よりモノローグ(独白)が増える気がします。水平方…

SNSの海外型/日本型

MySpace、Facebookなど、海外のSNSが日本に上陸してきているものの、 なかなか流行らないのは、海外SNSは「外向きの志向」をもつのに対し、 日本のSNSは「内向きの志向」をもっているから、とうまくまとめた記事がありました。 例えば、海外SNSを例にとって…

substraction(引き算)

週末にICCに行った際、ギャラリーショップで買った『InterCommunication』65号。 こっちにも少しさわりを書いたのですが、この号で休刊は結構残念。 今日はひとりでランチを食べながら、 佐藤雅彦氏とアーティストのアレクサンダー・ゲルマン氏の対談を読ん…

宮崎駿。

体調がすぐれないので早めに帰宅すると、NHKの『プロフェッショナル』は宮崎駿。 (Link:番組サイト) 『ポニョ』の絵コンテに手直しを加える宮崎駿の言葉が印象的だったのでメモ。 どっかにあるはずなんですよ、探している線が。 こういう風にやればいいっ…

DNP、文化事業の効率化

関心領域なので今日の新聞からヌキガキ。 大日印、文化事業3子会社統合 大日本印刷は1日、芸術・文化関連事業を手掛ける子会社3社を統合して新会社を設立すると発表した。美術館などの展示企画や貴重な芸術品のデジタル保存、アート関連の出版・販売などの事…

「餃子セレブ」

蕎麦屋特集が組まれているので買った『東京カレンダー』の最新号、 餃子に関する新連載が始まっていました。 この連載、「餃子とワインのマリアージュ」がテーマ。 そういえばそんな組み合わせ、試したことがないなあ、ということで かなり気になります。東…

北京五輪の選手広告

莫大な金額の動くスポーツマーケティングは、 スポンサー権を売り出す団体のシニョレッジが大きいわけですが、 それを守るためにとはいえちょっとやり過ぎな感があります。 北京五輪組織委員会(BOCOG)と中国広告協会は六月、「八月一―二十七日の間、…

「アップル社に潜在する落とし穴」

「アップル社がジャーナリストをPRマシーンに仕立てる方法」というエントリが よく読んでいるブログに上がっていて、気になりました。 構文上の問題で非常に読みにくい文章ですが、ヌキガキして拙訳(抄訳)。 先頃タイムズ紙に掲載されたスティーブ・ジョブ…

「コミュニケーションのためのコミュニケーション」はプロモーションより前から考える。

昨日読んでいた本は社会学者の鈴木謙介氏と電通消費者研究センターの共著『わたしたち消費』。 昨年末に同センターが「2007〜2008年の消費潮流」のキーワードとして発表した(参考:PDF文書) 「ネタ共振消費」の裏付けとなっている本。 特に新しいというわ…