北京五輪の選手広告

莫大な金額の動くスポーツマーケティングは、
スポンサー権を売り出す団体のシニョレッジが大きいわけですが、
それを守るためにとはいえちょっとやり過ぎな感があります。


北京五輪組織委員会(BOCOG)と中国広告協会は六月、「八月一―二十七日の間、大会公式スポンサーでない企業による中国選手を使った広告を禁ずる」との声明を出した。複数の報道によると「北京」「2008」「聖火」など北京五輪を連想させる言葉もアウト。幹線道路や地下鉄駅内、路線バスの車体など露出効果の高い場所は公式スポンサーのために空けよ、とのお達しまで出ている。


(略)


市内には公式スポンサーに交じり、中国選手の登場する非スポンサーの広告も目立つ。例えば劉翔(陸上)と易建聯(バスケット)を起用しているナイキ、卓球チームの登場する長虹(家電)。これらも撤去の対象となる……。


「奥運と中国 (3)」 日本経済新聞, 2008年7月31日.


関連エントリ:「アンブッシュ/アンチアンブッシュ」(2008年4月11日)