資生堂 企業広告「一瞬も 一生も 美しく」

昨年も年明け最初のエントリで採り上げましたが、
資生堂さんの元旦の新聞広告は、今年は蒼井優が単独で起用されています。

ここ数年の同社の広告と見比べると、コーポレートメッセージは同じでも、
それが乗るヴィジュアルには変遷があることがわかります。
今年は「自然体のヴィヴィッドな美しさ」が強調されている気がします。


広告についての解説文がWebサイトでは掲載されています(リンク)。


力強く葉脈を伸ばし、華麗に咲いた牡丹を背景に、
躍動感のある赤い衣装をまとったひとりの女性。
2009年の年初に、人のもつ「生命力」の輝きを表現しました。
誰もが「一瞬も 一生も 美しく」あるために。生命の力を育めるように。
資生堂はこの一年、いっそう力を尽くしてまいります。

また、背景の植物を描いた水彩画や身にまとった赤は、アジアを思わせます。
これは同社が昨年発表した今後10年のロードマップや新3ヵ年計画において
「アジア」が重要な戦略拠点と見据えていることもあるのでしょう。


この3年間の改革を通じ、資生堂はグローバル規模で持続的成長を図っていくための経営基盤を整備してきました。そして、今後は、「日本をオリジンとしアジアを代表するグローバルプレイヤー」を目指していきます。この実現に向けて、今後10年を3つのフェーズに分け、最初の2010年度までを「すべての活動の質を高める」3カ年と位置付けます。この新3カ年計画では、(1)“世界中のお客さまに愛されるブランド”をつくり上げる、(2)“世界に通用する質の高い経営基盤”を確立する、(3)“国、組織を越えた資生堂グループの結束力”を高める、という3つに取り組み、2010年度には営業利益率10%以上、ROEは営業利益率にプラス1〜2ポイントの水準を目指していきます。


資生堂「アニュアルレポート2008」より, p.9,11.(太字部は引用者による強調)


参考までに過去の元旦の新聞広告もまとめておきます。


2008年

美しく銀色に彩られた背景にたたずむ女性。
二人が手にする鏡は、女性の美しさを、時代を越え世代を越え映してきた象徴です。
「いつも美しくありたい」。その願いをかなえるために、
「一瞬も 一生も 美しく」。その喜びを誰もがわかちあえるように。
2008年、資生堂はまた一歩前に進みます。

2007年

人はこの世に生をうけたとき、美しい一瞬が始まります。
その命の輝きをつむぎ、豊かな一生へ育て、さらに未来へ託すことができるように。
2007年、私たち資生堂の願いです。

2006年

あけましておめでとうございます。
今年一年、誰もが美しい一瞬を迎えられますように。
そして、その一瞬が美しい一生へと花開きますように。
資生堂は、みなさまの2006年がよき年であることを願っています。


Link:資生堂 企業広告
関連エントリ:「元日の新聞広告」(2008年1月1日)