日本語

「詞」と「辞」

最近読んだ東浩紀の本で、彼が時枝誠記という言語学者の仕事を紹介しているのですが、 それが非常におもしろかったので、忘れないようにヌキガキ。 時枝の何が面白いのか。彼の仕事で最も重要なものは、これは学校文法に入っていないので一般には知られてい…

「オノマトペディア」

日本語はオノマトペ(擬態語・擬音語・擬声語)に富む言語。 言葉の数が豊かなだけではなくて、それらがいずれも何らかの身体感覚などと 結びついているので、オノマトペは表現の幅をも豊かにします。 最近は(あまり視聴率は良くなかったようですが)ドラマ…

「失言」とは何か

女性歌手がラジオ番組で不用意なことを発言し、大きく問題となっていますが、 少し前に読んだ本に「失言」についての記述がありました。ヌキガキ。 失言は人の心に響く。失言を繰り返す政治家は、なぜか人の心に残る、といわれる。その理由は、失言というこ…

「言葉にならない」ではなくて。

コトバは普段使うものだからこそ、気を遣って使わないと、 図らずも、同じ表現を使い回してしまったりといったようになる。 使い回すことが問題なのではなくて、 本当にそれがいま使うのに適したコトバなのか、、 そして内容を的確に表しているのか、 フレー…

閑話休題:「首都大学東京」

「首都大学東京」の広告を山手線の車中で見ていたとき、 その下にこの大学名の英語表記で書いてあったのを見たのですが、 それが"Tokyo Metropolitan University"。 「首都大学東京」という言葉の並び、 というか後置修飾の構造が欧語風だと感じていたので、…