モース『贈与論』新訳
レヴィ=ストロースらに影響を与えたことでも知られる名著『贈与論』、
前々から興味があったのですが、邦訳は絶版、古本も高いという状況でした。
新訳が出ているのを目にして即購入。
- 作者: マルセルモース,Marcel Mauss,吉田禎吾,江川純一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 文庫
- 購入: 11人 クリック: 49回
- この商品を含むブログ (82件) を見る
ホワイトデー前日に買うとは、我ながら実にタイムリー。
序論の「贈与、とりわけ贈り物にお返しをする義務」からヌキガキ。
研究の主題は明瞭である。スカンディナヴィア文明やその他の多くの文明において、交換と契約は贈り物の形で行われる。これは理屈では任意だが、実際には義務として与えられ、それに対して返礼される。(p.12, 太字部は引用者による強調)
関連エントリ:「『少し多く繰り返す』」(2008年3月14日)