TBS『あの戦争は何だったのか』について思うこと(邪推かも知れないけれど)。

TBSの最近の放送中でも、また駅内の広告などでも番組宣伝が大々的に行われている
今夜の特別番組『あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機』。


戦後60年の間、太平洋戦争はさまざまに語られ、記されてきた。だが、本当にその全体像を明確に捉えたものがあったといえるだろうか。どうして戦争を始めなければならなかったのか、なぜ無謀な戦いを続けざるをえなかったのか。果たしてその真実とはいったい…。

(略)

番組は昭和16年12月8日の開戦に至るまで、当時の政府・軍部の指導者の対立、逡巡、葛藤を描いたドキュメンタリードラマ。
戦争にいたる軍部と政府の対立と妥協のプロセスを、東条英機という人物を軸に追い、当時の日本のシステム自体が抱えていた問題、欠陥と矛盾、そして起こる日本の悲劇を描いていく。
これまで、戦争の悲惨さを被害者の視点から描く作品は多かった。だが、同番組は、繰り返される政権交代、省庁の縄張り争いなど、現代と共通点があったことに着目。日本というシステムが持つ問題点は今の時代にもあるというメッセージを伝えたい。

公式サイトより引用.


原案が保阪正康なので、内部資料には忠実で人物描写などは的確かもしれないけれど、
もしかしたら、「太平洋戦争」の背景を「内部」だけで捉えたものになってしまうかも、
と、思いました。


保阪自身は東条英機という人物を好きではない(らしい)にしても、
「人物」として描いたときに、たとえば「実は温かみのある人だったんだ」みたいな
ありきたりな人物(再)評価がなされて、
その結果「戦争は仕方なかった、軍部は悪くない」みたいな話になってしまうとしたら
とても危険だな、と番組をまだ見てもいないのに憶測してしまいます。


伝えたいことと伝わり方は注意しないとずれてしまうもの。


そして、なぜこのクリスマスイヴという日のオンエアなのだろう、とも思います。


あえてこの日を狙った理由が、例えば主たる視聴者をネット右翼(周辺)と想定してたり、
とか考えてみたり。。。


Link:番組公式サイト