アンブッシュ/アンチアンブッシュ

来年で休刊してしまうことが発表された「広告批評」の最新号、
表紙をめくってみたら、普段目にしないような広告が。


今年はオリンピックイヤーということもあり、
日本オリンピック委員会JOC)が「アンチアンブッシュ広告」を
呼びかけています(リンク)。



「アンブッシュ」とか、「アンチアンブッシュ」という文字を見ると、
時流外れではあるけれど「アンチブッシュ」に読み違えてしまいますが、
「アンブッシュ ambush」というのは「待ち伏せ」を意味する単語で、
「アンブッシュ広告」はいわゆる「便乗広告」のこと。


五輪の莫大なスポンサー費を払わずして、
オリンピックを想起させるような表現をしたものは「アンブッシュ」。


「表現」である以上、直接言わずとも想起させてしまえば、いわば「勝ち」。
というわけで、レギュレーション上の明確な線引きというのは難しく、
かなりグレーなせめぎ合いが今年の夏に向けて繰り広げられることでしょう。