眞田塾展 2008 「考える衣服」

せっかくの休日なので、何かギャラリーを観に行こうと思って探していたら、
アクシスで開催中の展示が気になったので、出掛けました。



「眞田塾」というデザイン・造形塾の研究生たちの作品展。
「眞田塾」というのは初耳だったのですが、眞田岳彦という衣服造形家が主宰しているらしく、
この人のプロフィールはこんな感じ。


眞田岳彦 Sanada Takehiko
1962年東京都生まれ。ISSEY MIYAKE INC. 勤務後、ロンドン滞在。イギリス人彫刻家Richard Deaconの助手を務め独立。02年に眞田造形研究所を設立。衣服造形家としてメゾンエルメスでの個展、森美術館の企画展はじめ国内外で多数の展覧会を行う。「心とデザイン」の関係などを考察する衣服「プレファブコート」の制作や、日本の各地域を訪れ苧麻、稲藁をはじめとした「日本繊維文化再考プロジェクト」などを開催し、ジャンルを超えた多彩なデザイン、芸術活動を行っている。

世田谷文化生活情報センター「生活工房」Webサイトより)

この主宰者の関心・活動が、塾の方針ももちろんのこと影響を受けているわけで、
本展に出品している5名の研究生の作品も「考える衣服」というテーマに対して、
衣服と「身体」や「生命」、「環境」、「宇宙」などと関連付けたアプローチをしてます。


私は、中でも、ひとつの世界観が確立されているという点で、
「衣服生物学」というファンタジーを作り上げる大江擁さんの作品に興味を抱きました。
大江さんの作品は、生命を持つ衣服の種(しゅ)を扱う「衣服生物学」を仮構しています。



衣服には創造がひつようだ。


絵本や音楽のそれと同じように


具体的ではない具体的なファンタジーが。


(展示パネルより)

こう「世界」から作り上げるようなアプローチは非常に好みなのですが、
例えばこういう作家たちがアクチュアルな衣服を作るとき、
どういうものを生み出すのか、とても気になりました。



眞田塾展 2008 「考える衣服」
会場:アクシスギャラリー(飯倉片町)
会期:2008年3月21日〜2008年3月30日
Webサイト:「眞田塾」Webサイト
参考リンク:TAB イベント - 「眞田塾展 2008 『考える衣服』」, Exciteエキサイトイズム


(附記)
観覧後、アクシス地下の「BIBLIOPHILE」で『AXIS』のバックナンバーを購入。
特集「21世紀のID――インタラクションデザイン熟考」が非常に興味深いです。

AXIS (アクシス) 2007年 12月号 [雑誌]

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