瀧本幹也氏の現状認識

ちょっと遅くなってしまいましたが雑誌『Invitation』の3月号の特集は、
「『広告写真』の現在2007-2008 セレブリティ×フォトグラフィ×広告」。


日本の広告写真分野の若き気鋭、瀧本幹也氏のインタビューが掲載されていましたが、
広告写真の過去・現在を非常に簡潔に、短い言葉でまとめ上げています。ヌキガキ。


昔の広告写真は写真家の個性も求めていたんです。けれど、それがだんだん広告のための素材と化して、コラージュされたり、グラフィック・デザインの一要素として使われたりするようになっていった。デジカメが主流になってからは、作り方もだいぶ変わりましたよね。現場に入ったら写真家に委ねるしかなかったけれど、いまは現場にモニターがあって、リアルタイムに皆が最終形を見ることができる。そうすると、カメラマンと被写体とのセッションではなく、皆がモニターばかり見るようになって、カメラマンはただのオペレーターになってしまうんです。そんな中、いかに、ある意味わがままに、自分の意志を持って思想のある写真を撮れるか。そこにこれからの広告写真は掛かっていると思います。


「いま最も忙しい写真家、瀧本幹也の『広告写真』」(『Invitation』2008年3月号)

かつての「写真家」と現代の「写真家」の違い、
そして「DP(DoP = Director of Photography)」の登場、それらをまとめています。

Invitation (インビテーション) 2008年 03月号 [雑誌]

Invitation (インビテーション) 2008年 03月号 [雑誌]