旭化成の3ページに渡る新聞広告
今朝の朝刊各紙に掲載された旭化成さんの広告。
最近の同社の広告の鮮やかなトーンで真ん中のページの見開き(30段)に。
これはダムの写真なんでしょうか。
キャプションには
という問題提起。
問題 60億人で省エネせよ。
電気というエネルギーを得るために、
人はどれだけのエネルギーを費やすのだろう。
1ページめくると、その問題提起に対する答え(15段)。
差し出される指のうえに小さな機械部品が乗せられた写真。
キャプションには、
とあり、その下で省エネルギーに貢献する「旭化成のホール素子」に関する説明。
あなたは使うだけでいい。
旭化成のホール素子が
世界中のモーターを制御し、
エネルギーロスをなくしてゆきます。
この広告を見ていて思ったのは、
「問題提起 - ひとつの答え」っていう流れはこの順番で見られないとあまり効果的でない、
ということで、日経新聞のように大抵の読者が1面からページを繰っていく新聞ならできるけど、
一番後ろのテレビ欄から逆順にページを繰るってこともありえる新聞だと無理なのではないか、
ということ。
そこで、各紙を見比べてみたらおもしろい結果。
日経と日経産業新聞、朝日、読売の4紙しか確認していないのですが、以下の通り。
確かに、この広告は「問題提起」だけでも成立はするんですよね。
日経新聞・日経産業新聞:30段の「問題提起」+15段の「答え」
朝日新聞・読売新聞:30段の「問題提起」のみ
意識をしているという企業姿勢は伝えることができるわけなので。
でも、「答え」が示されて、さらに企業としてのポジティブなアピールとなるわけです。
やっぱり、朝日や読売だと逆順で読まれる可能性も高いからなのかな。おもしろいなあ。
関連エントリ:「旭化成のグラフィック広告」(2008年3月24日)