「趣味人倶楽部」の広告手法

デモによってASEAN首脳会談が困難と報じる昨日の新聞に目を通していて気になった広告。

日経新聞の夕刊の1面にクラブツーリズムの広告(3段)と一緒に、
その左上に中高年向けSNS「趣味人倶楽部」(リンク)の広告(題字下)が掲載されています。


可処分所得が多めの中高年の「プライベート領域」に入り込むのに、
日本経済新聞の、それも土曜日の夕刊というのは巧みなメディアプランニングだと思います。
Webサイトの誘導って言ったって、興味を喚起させられればチャネルはまたぐことができる。


あくまで実感ですが、

ということがメディア選定の理由だと思うのですが、広告の配置もまたうまい。


題字下の「趣味人倶楽部」の広告は、SNSだとかターゲットにはわかりにくい言葉は使わずに、
まず「旅行代金が1%お得に!!」ということでアイキャッチを引いています。


1面を見渡すと、赤文字で級数も大きめなので目に飛び込んでくるこの広告文から始まって、
広告の接触者は以下のような動きをするかもしれません。

  1. 「旅行代金が1%お得に!!」の広告文が目に飛び込む。
  2. 広告文を読むと「趣味人倶楽部からクラブツーリズムの旅行を申し込むと」という条件を目にする。
  3. 下の3段のクラブツーリズムの広告に目が行き、旅行の情報が頭に入る。
  4. もう一度右上の趣味人倶楽部の広告に戻ると、枠内の下部に目が行き、「趣味人倶楽部」は「しゅみじんくらぶ」ではなく「しゅみーとくらぶ」と読むことなどの情報を得る。

だいぶ理想的な動きですが、これで与えたい情報は大体伝えることができています。
そして誘導は検索も促す一方で、短く、なおかつ「SMCB」という「おや?」と思わせるURLなので
検索へ行かない人々も直打ちさせる仕組みというか、セーフティネットも施している。


広告接触者の行動をしっかりと見てプランニングがされていると思いました。