海に浮かぶ都市「Lilypad」計画

ベルギーの建築家Vincent Callebautの描く、海面上昇後の都市計画。
Lilypad、――水蓮です。





蓮の葉のように水面に浮かび、水陸両用、最大5万人が居住可能だそうです。


これを見て思い出したのは、故・黒川紀章氏の「東京計画1961−Helix計画]。


これは「Lilypad」とは違って浮いている構造物ではないのですが、


東京湾を埋め立てることなく、杭基礎によって建築されるDNAの二重螺旋構造を用いたメガストラクチャー


工学部の建築学か都市計画の研究室へ転科を検討していた学生時代の私は、
これを見て、かなりの衝撃を受けた覚えがあります。
というのも、


その頃の私は妙にある学問に他の学問(ことに生物学)を適用した考え方にはまっていた節があって、生物学を哲学に適用したベルクソンの「エラン・ヴィタール」とか、生物学を音楽に適用したオリヴィエ・メシアンの「鳥の歌」などは私にとって眩惑的であった
…からです(以前書いた日記から転載)。


1961年という段階でDNAの二重螺旋構造を用いたデザインをする黒川氏は、
やっぱり天才だったと私はいまでも思います。


via CrookedBrains
Link:黒川紀章建築都市設計事務所