「世間体」について
本を読む際、「あとがき」を真っ先に読むのが私の読み方なんですが、
これから読もうとしている本の「あとがき」、
とてもよくまとまっていた部分があったので「ヌキガキ」しておきます。
「世間体」とは、「世間」に準拠して体面・体裁をつくろい、恥ずかしくない行動をしようとする規範意識をいう。はやい話が、「ミウチ」のあいだでは「ミウチの恥にふた」をすることができ、「アカのタニン」の前では「旅の恥はかきすて」でもよいのであって、ともに「世間体」をとりつくろう必要はないわけである。私たちの日常規範にとって「世間体」が問題となるのは、やはりその中間帯の「セケン」においてなのである。
- 作者: 井上忠司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/10
- メディア: 文庫
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