プロダクトに規定される消費者意識

3連休、特に深夜の時間帯にオーストラリアのLCCジェットスター航空のCMを
よく目にしました。


12月18日から成田発着便が就航するので、それに向けてのプロモーション。


このジェットスター、これまでの名古屋、関空発着便は好調だそうです。


海外に行きたいという欲求と、生活防衛意識とが合わさったときに、
格安航空会社は選好されやすい状況が生まれるわけですが、
これは単に選好の「結果」としてではなく、そこは「スタート地点」ともなりうる。



大阪、名古屋では、ブランド告知に重点を置く戦略を取った。オーストラリアの魅力を伝えながら、広告では「ジェットスターで4万円で行ける、5万円で行ける」とブランド名をアピールした。すると旅行代理店で、「ジェットスターって安いんでしょ?ジェットスターで行けるところはどこですか?」と聞くお客様が増えたという。旅行先を、行きたい場所ではなく、航空会社で選ぶ人が出てきた証拠だ。これは日本の海外旅行の慣例を破る動きであり、正直、うれしい誤算だ。


「HOT INTERVIEW ジェットスター航空日本支社 片岡 優氏」, 『日経トレンディ』2008年12月号


関連エントリ:「JetStar」(2008年7月22日)